効果が長持ちするのはアルコール
アルコール消毒液は、適した保存方法で保管すれば、未開封で3年間は保存できるとされています。それに対して、次亜塩素酸水は劣化が早く、使用期限が定められています。期限をすぎると効果が全くなくなってしまうわけではありませんが、効果がだんだん低くなってしまうので、使用期限には注意が必要です。
私も一度サンプルで次亜塩素酸水をもらったことがあるのですが、開封から1か月で使い切ってくださいと書いてあり、驚きました。紫外線に弱いという性質もあるらしく、アルコールの方が便利だなと思った記憶があります。
手洗いができない時はアルコールで
手指の消毒に特に効果を発揮するのはアルコールだと言われています。なぜなら、手洗いで取り除けなかった菌にも効果を発揮するからです。それに対して、次亜塩素酸水は、汚れに触れると効果がなくなる(水に戻る)という性質があるため、入念に手洗いをしたうえで使うにはいいけれど、手洗いができない時には、あまり効果を発揮しないと言われています。
空間に撒くなら次亜塩素酸水
よく病院などで、空気清浄機や加湿器に「次亜塩素酸水による除菌をしています」などの表示がされていることがありますよね。これは、次亜塩素酸水が空中散布に適していることの一例です。空間の空気をきれいにするために使われるのは次亜塩素酸水になります。
ノロウイルスに効果を発揮するのは次亜塩素酸水
アルコールではノロウイルスを消毒することができないそうです。それ以外の菌ならアルコール消毒でいいのですが、ノロウイルスに関してだけは、次亜塩素酸水を使うのがよさそうです。
普段使いに便利なのはアルコール
ここまで、アルコール消毒と次亜塩素酸水の違いをご紹介してきましたが、普段の手指の消毒のことを考えるとアルコールの方が使い勝手がよさそうですね。手洗いできないときにでも手指を消毒するのに向いていますし、アルコールの方が保存期間が長く、次亜塩素酸水よりも保管が簡単にできます。お家で普段使いをするには、アルコール消毒スプレーを用意。もし、お家でノロウイルスなどに感染した人が出たときには、次亜塩素酸水を短期で利用するというのが一番効果的な使い分けかもしれないですね。