オクチノキサートもヨーロッパでは環境ホルモンリストに入っている成分。ですが日本ではまだまだ多く使われています。日本では成分表示に「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という名前で表示されます。日焼け止めだけではなくUVカット機能付きの化粧下地、ファンデーション、SPFのリップなどにも含まれています。
サンゴだけではなく人間にも悪影響が!?
今回ハワイでの禁止が決まったオキシベンゾンとオクチノキサートはもう何十年も前から水質汚染の原因になっていると指摘されてきました。ヨーロッパではすでに環境ホルモンとしてリストアップされている成分。もちろん人体への影響も気になりますよね。
実際に、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)はアレルギーを起こす人もいるとのこと。肌の敏感な人はもちろんのこと、肌の弱い子どもへの影響も気になるところです。たとえ少量であっても、長期の使用が続けばどうなるのか?と疑問視をしている研究者もいる成分なので、使用を控えるべきなのでは?とも思ってしまいます。
環境や人体のことを考えるならノンケミカルの日焼け止めを
今回ハワイではサンゴへの影響を懸念して禁止された成分のオキシベンゾンとオクチノキサートですが、禁止されたのは販売であって、使用ではありません。実際に使用する日焼け止めにオキシベンゾンとオクチノキサートが入っていたらどうなるのか?サンゴ礁の美しい海や生態系が損なわれるだけでなく、人体への影響も気になるところです。
ハワイでの日焼け止め成分禁止のニュースは、2021年の施行ですし、ハワイでの話なので、私たちの生活には直接影響がなさそうと思った人も多いかもしれません。ですが、このように掘り下げてみると、私たちが普段使っている日焼け止めやUV化粧品の成分の安全性について考えるきっかけになったのではないでしょうか。環境や人体への影響を考えて日焼け止めを選ぶなら、ノンケミカルのものを選ぶなどして、敏感肌の人や、小さなお子さんがいるお家では特に気をつけるようにしたいですね。