ラウレス硫酸ナトリウムについて調べてみると、よく似た名前の「ラウリル硫酸Na」という単語もよく目にします。「レス」と「リル」の2文字しか違わないの成分の違いは何なのでしょうか?
ラウリル硫酸Naからラウレス硫酸Naへ
もともとは「ラウリル硫酸Na」という成分のほうがよく使われていたそうです。洗浄力が強いのは良いことなのですが、それが故に乾燥肌や敏感肌の人には刺激が強すぎてしまうという欠点がありました。そこで、「ラウリル硫酸Na」を改良して作られたものが「ラウレス硫酸Na」。現在のシャンプーではラウリル硫酸という成分より、ラウレス硫酸を見かけることが多いのはそのせいです。
●ラウリル硫酸Na
洗浄力が強く、乾燥肌や敏感肌の方には刺激あり
皮脂を取り払う力でもある脱脂力も強いので、必要以上のの皮脂を頭皮から奪ってしまい、
頭皮の乾燥が促進させ、結果、頭皮環境も悪化し、毛穴も痛めてしまう可能性が!!
また、分子が小さいので肌から成分が浸透していくということが考えられ、皮膚を通して、体内に毒が入ることを指す言葉である経皮毒になっているかもしれません。
●ラウレス硫酸Na
最初に開発されたラウリル硫酸Naは刺激が強すぎるため、分子量を大きくして皮膚への浸透を抑え、皮膚刺激を緩和させたものがラウレス硫酸Naです。
ただ、洗浄力、脱脂力が強いため頭皮を守っている皮膚常在菌を死滅させてしまうこともあります。そうなってしまうと、フケ、痒み、薄毛、抜け毛というような症状が出てしまう危険性もあります。
ラウレス硫酸のいいところ
ラウレス硫酸Naのいいところは泡立ちがよく、洗浄力が高いことです。髪の毛の皮脂をしっかり落としたい、整髪料をしっかり洗い流したいという人には必要となってくる成分です。
また、ラウレス硫酸Naは価格が安定しているので、シャンプーがリーズナブルな価格で手に入るということです。そのためスーパーやドラッグストアなどいろんな場所で購入できるので、手が届きやすいという意味でも使いやすいといえますね。
ラウレス硫酸の悪いところ
ラウレス硫酸の入っているシャンプーは洗浄力が高いために、頭皮や髪の毛には刺激になってしまうといわれています。普通の人には影響がありませんが、頭皮トラブルがある場合には気を付けなければいけません。
また、その洗浄力の高さから、ヘアカラーやパーマの持ちが悪くなるといわれています。ヘアカラーやパーマを長持ちさせたい人は、ラウレス硫酸が入っていないもしくは割合が少ない専用のシャンプーを選びたいですね。
ラウレス硫酸は割合がポイント!
ラウレス硫酸は効果の高い洗浄成分として、多くのシャンプーに多かれ少なかれ配合されているとのこと。ラウレス硫酸のような強い洗浄成分とその他の優しい洗浄成分のブレンドによって、さまざまな種類のシャンプーが開発されています。ご自身の髪や頭皮の状態にあわせてシャンプーを選んだり、美容師さんに相談して自分の髪質にあったシャンプーを紹介してもらうことで、自分にぴったりのシャンプーを見つけるのが一番いい方法かもしれませんね。